人生訓と格言
格言さ
才能とは、努力できる能力である。
作物は土作りから。素直で、思いやりのある土に、幸せという作物を、のんびり育てよう。
さずかるは、等しき命、草萌(も)ゆる。
大島早苗
山中の賊(ぞく)を破ることは易く、心中(しんちゅう)の賊は破り難し。
山中に立てこもっている賊を討伐するのはやさしいが、心の中の邪念に打ち勝つことはむずかしい。自分の心を律することは困難であるというたとえ。
格言し
仕事はし得(どく)、骨は折り得(どく)、みんな身に付く。
自己に欠点有るは幸いなり、悲しむこと勿(なか)れ、欠点は、自己完成の道具なり。
子孫に宝、残すなら、正しき訓(おし)え遺(のこ)すべし、教えなくして何の財(たから)ぞ。
失望の根源(もと)は、アテにする自己の心にある。
至道無難(しいどうぶなん)唯嫌揀択(ゆいけんけんじゃく)但(た)だ憎愛(ぞうあい)莫(な)ければ、洞然明白(とうねんめいびゃく)。
仏道を歩み。悟りを開くのは何も難しいことではない。選り好みせず、憎悪や愛着を持たず、あるがままに受容すれば、この世はほんとうに明白この上ない。
死の後(のち)の、灰も拝まる人あるに、憎まる骨になるは悲しき。
習慣は、第二の天性にして、その力、天性に倍す。
習慣は第二の天性であり、習慣のほうが二倍も天性である。
習慣の力は大きなもので、生まれつきの性質以上に日常の行動へ影響を及ぼします。良い習慣を身につけて生きていきましょう。
上司は恨(うら)みにつき、中士は徳につき、下士は勢いにつく。
下級の侍は恩賞という自分にとって得になることをしてくれる上役につく。中級の侍はこの人の為ならという上役の人徳についていく。しかし、上級の侍は、恨まずにはおられないほどの困難にぶつかっていくものである。
じりじりと照りつけられて稔(みの)る秋。
知る者は、好む者に如(し)かず。好む者は、楽しむ者に如(し)かず。
真実の幸福は、外見の華やかさにあるのでなく、充たされた内容にある。
人事を尽くして天命に身を任せる。
自分の全力をかけて努力をしたら、あとは焦らずに、その結果は天の意思に任せるということ。
人生は油絵、嫌(いや)な昨日の上に、最善の今日を塗る。
親切の、笑顔に福が、もう来てる。
進歩は、自己に欠点を見い出すことに始まる。
格言す
捨て置きて、上手に育つ道理無し、手間暇(ひま)かけよ、人も野菜も。
澄(す)みわたる知恵の光と井戸の水、使えば更に湧き出(いず)る。
格言せ
生活の堕落は、精神の自由を殺す。
夏目漱石『それから』
成功は、女房に惚(ほ)れて、職に惚れ、場所に惚れれば手の内に在り。
石中に火あり打たざれば出でず、人中に佛性あり修せずんば顕(あらわ)れず。
接すれば心暖まり、交われば味わい深く、敬(うやま)えば親しい、そんな人になりたい。
全部いただく、選(え)り食いはしない。
沢木興道(さわきこうどう)老師
善を見て喜ぶ者は、これを行う者に等しきなり。