樹木葬 永代供養 ペットと一緒に入れるお墓

お骨を森林の中に埋葬する樹木葬という永代供養のかたちを静岡県の街中で。ペットとも一緒のお墓に入れます。

昔の母達の願い
2016.09.14
近頃の親達は、自分の子供のことを、神社仏閣にどのように祈っているでしょうか?
「どうか、この子が幸せになりますように。」
「勉強ができるように。」
「お金が稼げるように。」
「良い伴侶が見つかりますように。」
なるほど、そうなれば何よりです。

では昔の母親達は、自分の子供の幸せを二の次にして、世の中の平安を願っていたのでしょうか?
そうではないようです。
確かに、昔の母親達は、字も読み書きもできず、無教養な親がほとんどだったでしょう。
しかし、自らの命に代えても子供を守るという非常に強い母性愛を持っていました。
また、子供が何を望み、何を悩んでいるか、手に取るように知っているという知恵を持っていました。
子供が、ふる里の田舎町に見切りを付けて、こっそり東京に飛び出そうとしたところ、母親がちゃんと気づいていて、その朝に、なけなしのお米で赤飯を炊いて送り出してくれたという、有名な話もあります。
子育ての神様とも言える知恵者ですね。
その知恵者達は
「人様の迷惑にならぬ人に、人様のお役に立つ人になっておくれ。」
このように願ってきたのです。

昔と今と、願い方がどう違うかと考えてみますと、現代は、結果を願い、昔は、結果に至る原因や手段を願ったのではないでしょうか?

「幸せになりますように」とか、「お金持ちになりますように」と願っても、子供本人が怠け者であったり、周りの人を大切にしない者であれば、お金持ちにも幸せにもなれません。
たとえ、お金があっても幸せにはなれません。
「幸せになりますように」「子供が人々から愛されますように」という結果を得るには、先ず、人から嫌われないようにしなくてはなりません。
それが『人様の迷惑にならぬように』という教えなのです。
人から嫌われたら幸せになれないからに違い有りません。
結果ではなくて、より効果的な、手段の方を願い、教えてきたのですね。

『人様の役に立つ人』というのは、人から必要とされる人です。
必要とされる人は大切にされます。
家庭内であっても何処でも「役に立つ人」は、大切にされますし、社会であれば、よい給料がもらえます。
「どうしたら人の役に立つか?」とは「どうしたら人を喜ばせられるか?」と考えれば、物を作っても、商売をしても、必ず成功するでしょう。
昔の親が『世のため、人のためになる人に』と願い教えたのも、同じことです。

これから、お賽銭を投げて祈るときは、結果を祈るよりも、結果に至る手段、即ち、心の持ち方や、どりょくの仕方を祈ってみるというのはどうでしょう?
自分自身に対してであれば「真面目に努力し続ける勇気を失いませんように。」とか「常に素直で、優しさを失いませんように。」とか。
どうも、その方が効果がありそうですね。
2016.09.14 05:10 | 固定ページ | 未分類 | ▲TOP